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新年度になって手放したこと

新年度が始まって2ヶ月。

 

子どもたちも、私も手放したことがあります。

 

それは、

 

「学校へ週5日通うこと」。

 

小さい頃の私には空は青いくらいの当たり前のことだったため、これを手放すのは正直手こずりました。

けれど、子どもも、私もいっぱい葛藤して、手放してみたらうんと家に笑顔が増えました。

 

ただ休むんじゃなくて、ちゃんと先生に自分で相談して休ませるようにしました。

もちろん、私も間に入るようにしていますが、基本的には自分で相談させるようにしています。

 

彼らが大人になった時に、私がいなくなった時に必要な力は、

「学校へ週5日通えること」よりも、私は

自分の調子を自分で把握する力だと思っています。

 

大人でも、自分の心の声が聞けない人はたくさんいるように思います。

心の声があることさえも、気づいていない人だっています。

 

でも、それはその人たちが悪いのではなく、

そのことを学校では教えてくれなかったからだと思うんです。

 

周りの人の気持ちを大切にしよう、と教えられてはきたけれど、

「自分の気持ちを大切にしよう」とはあまり教えてこられなかったのではないでしょうか。

 

私は、まず「自分の気持ちを大切にする」ということを子どもには伝えています。

それができていたら、私の父は今頃生きていたかもしれないからです。

それは、父の遺言でもあると思っています。

 

自分の気持ちを大切にすることは自分勝手ではありません。

自分の気持ちを大切にすることができないのに、誰かの気持ちを尊重することはできません。

そんな不自然な状態が続くと、必ずそれは「怒り」や「妬み」「恨み」に変わってしまう。

「我慢」した気持ちというのは、自分で掬ってあげない限り、

どこにも流れていったり、消えていったりしないんです。

 

ずっと心の中に積もっていく。

 

私は子どもたちが「明日どうすればいいだろ〜?」と聞くときは、

「自分の心の中とお話ししてごらん」と伝えています。

初めは子どもたちは「?」という不思議そうな顔をしていましたが、

今ではそういうと、自分で色々と考えているようで、

ちゃんと自分の答えを私に伝えてくれます。

 

これも、やっていかないと身につかないことで、

教科書を読んで身につくことではないと思います。

 

計算よりも、何よりも、

自分の心を大切にすること。

そうして自分の心を大切にする選択をした子どもたちは、

1日中とてもいい顔をして過ごしています。

私もその顔を見ていると嬉しいし、のびのびした気持ちになります。

 

毎日学校へ行くことが当たり前の空気の中で、

自分の気持ちと相談して、勇気を持って「行かない」と選択した子どもたちの気持ち。

 

行くことがいい、行かないことが悪い、という単純な問題ではないと思っています。

私は「自分の心」の声を自分で掬い上げることができる子どもたちを誇りに思いたいし、

そんな彼らの気持ちを大切にしつつ、学校や、いろいろな価値観を持っている

大人たちとの中で、いい落とし所を見つけていくための手助けをしていってやりたいなと思います。

 

あなたは自分の心の声、聞こえてますか?

 

山口春奈

 

 

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