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親子サークル「止まり木」のこと

 

先日9月15日、親子サークル「止まり木」の第3回目を豊田市にあるシェアスペース「ととの樹」さんにて開催しました。

今回はリセット®︎という呼吸とシンプルな動きを合わせたセルフケアのワークショップをお母さんたちに受けてもらいながら、

私は生演奏を、そして子どもたちは思い思いに遊ぶ、という、「止まり木」らしい一日でした。

 

 

 

「止まり木」というのは、私がこれまで転勤生活をしながら子育てをしてきた中で、

「どんな空間が子育てをしていく中で一番心地いいか」をずっと考え続けてきて、その私なりの一つの理想です。

 

名前と理想だけ語っていたら、あっという間に本当にサークルがスタートしてしまいました。

ととの樹さんとのご縁、みなさんとのご縁に感謝です。

 

子育てや家事で疲れることは、誰にでもあると思います。

特に最初は右も左も分からずにスタートするわけで、

そのあれやこれやを乗り越えたところで「はい、ゴール!」とすぐにはいかない。

 

ほこりのように少しずつ、うっすらと積もっていく「疲れ」。

気づいた時には結構末期なことも...。

 

でも、本当は「あ、ちょっと疲れたなぁ」くらいの時に、「ちょっと休める場所」、

ほっと一息つける空間が自分の生活の中にあって、且つそれが子育てが楽しいものであることを

改めて気付かせてくれるような場所、子どもたちと過ごすことの喜びを再発見できるような場所だと

いいなぁとずっと想いを温めてきていました。

 

けれど、それは思ったところで私ひとりで作れるわけではありません。

 

けれど、この「止まり木」は、参加者の皆さん、主催のととの樹さん、来てくれる子どもたち、全員に恵まれて、

なんだか3回目にしてそのような場所になりつつある手応えを感じています。

 

私の子はみんなの子、みんなの子は私の子。

 

そう思いながら子どもたちと接することで芽生える子どもたちへの愛着、

大人同士の連帯感、安心感、そしてそれがまた子どもたちへと伝わっていき、

子どもたちも安心してそれぞれの遊びに没頭する。その背中を大人たちが見守る。

そんな循環が生まれているのを感じます。

 

 

 

止まり木では特に私が歌う時も「みんな、おいでー!」というような声かけもしていません。

私も好きなように歌わせてもらって、子どもたちも好きなことをしています。

でも、面白いんです、ちゃんとお家に帰ったら子どもたちは自分たちの遊びの中で

さりげなく紹介したわらべうたを遊びの中に取り込んでいたり、歌を口ずさんでくれていたり。

子どもたちは、ちゃんと自分のペースで、自分の中に取り込んでくれているんだなぁと思います。

 

だから、止まり木で私が歌を歌わせてもらったりするときは、できるだけこの「みんな、おいでー!」は

やらないでいたいなと思っています。空気のように音楽に触れ、自分の肌に合うなと思ったものを

それぞれがそれぞれの感覚で受け取り、持ち帰って欲しいと思います。

 

子どもたちに楽器を触ってもらうことも、私が参加させてもらうときは大切にしたいです。

おおおおおおぉ、と心配なる時も正直あるんですが(笑)

でも、色々と触ってみてわかることがたくさんあります。

そして、私の手つきや演奏の姿を、みんな真似するんですよ、本当に可愛いです。

 

自分の子に限らず、子どもたちがこんなに可愛くて、面白くて、愛情深くて、愛おしいものだっていうことを

「止まり木」は私に改めて気付かせてくれています。

そして、この真っ白なキャンバスのような純粋な子どもたちと向き合う「心の余裕」を、

参加者のみんなで共に子どもたちを見守りながら過ごす、ただそれだけで取り戻していけるのが不思議です。

 

きっと何気ない会話であっても、誰かと「話す」ことで、ぐっと抱え込んでいる気持ちを「離し」、

子どもたちを一人で責任を持ってみなければ!という緊張感から少し解放される。

 

「止まり木」はいろんな点で、私のことも、子どもたちのことも、解き放ってくれる「場」です。

 

 

 

次回は10月を予定しています。

詳細が決まり次第、またお知らせします。

 

こちらは第2回目のダイジェスト映像です。